車両チームからぞくぞくと進捗報告が!!
それらをご紹介させていただきますᐠ( ¨̮ )/
リアデファレンシャル・ブッシュ交換
さて、いよいよ車両を工場に持ち込んで、本格的なレース車製作作業開始です。
まずはリアアクスルを取り外し、各パーツのブッシュ類の交換とデファレンシャルにLSDを組み込みます。
ブッシュ類を強化することにより、ハンドリングに対する応答性が良くなり、コーナーリング時の安定性も上がります。
また、LSDを組み込むことで、左右の重力(横G)変化によるタイヤの空転が抑えられ、タイヤがしっかりと路面を捉えて車を前へ前へと押し出してくれます。
レース経験豊富なベテランメカニックが加わり、いよいよ組付け作業です。
車の挙動がどう変化するのか、シェイクダウンが待ち遠しいワクワクする瞬間です。
窒素ガス到着
タイヤに充填する窒素ガスが到着。
レース車のタイヤには、空気の代わりに窒素ガスを充填します。
◎なぜ?
①空気より比重の軽い窒素ガスを充填することで、バネ下重量が軽くなります。
バネ下重量が軽くなると、車がキビキビと動いてくれます。
②不純物の多い空気よりも熱膨張がしにくくなります。
タイヤは路面との激しい摩擦により発熱し、タイヤの空気圧は熱により膨張しどんどん上昇します。
窒素を充填することで、その内圧の熱膨張を抑えることができ、タイヤの性能を最大限に発揮できるベストな空気圧を維持する時間が長くなり、ラップタイムの安定につながるのです。
タイヤ・ホイール到着
今年より、GR86/BRZ Cup(クラブマンツーリズム)のタイヤはダンロップ。ZⅡのワンメイクとなりました。つまり、全車が同じタイヤを装着するわけです。
タイヤも同じとなると、ますます細かいセッティングとドライバーの技術が勝敗を左右するカギとなります。
ホイールも指定された数種類のホイールからの選択となります。
我が徳島トヨタレーシングは、昨年まで使用していたブリヂストンのホイールを選択しました。
いよいよシェイクダウンテスト
今日は、いよいよ一通り仕上がったレース車の初走行テストです。
場所は四国からは一番近くてレース会場の一つでもある岡山国際サーキット。
走りながら、少しずつ調整して最適なセットを見つけ出します。
周りを見てみると、中国地方や近畿地区の参戦チームが何チームか来て、同じように練習しています。
あらためてGR86/BRZ Cupの人気の高さと、各チームの意気込みの強さが感じられます。
菱井ドライバーとメカニックは走るたびにミーティングを重ね、セットを煮詰めていきます。
今年から、タイヤがダンロップさんの指定タイヤ(ワンメークレース)となるため、タイヤによるタイム差はなく、車はもちろん改造範囲も限定されたGR86/BRZ Cupなので、昨年以上に車の繊細なセッティングとドライバーの技術が大きく勝敗を左右することになりそうです。
次回へ続く…