【GR Garage】86/BRZレース クラブマンシリーズ・エキスパートクラス

2021-12-17

 

11月17日(水)

前回の十勝が残念ながら不本意な結果に終わったため、シリーズ順位3位以内の可能性はなくなりましたが、

今回の富士はトヨタのお膝元でもあり、今年を締めくくる最終戦でもあるので、何とか有終の美を飾るべく身も心も引き締めての会場入りとなりました。

 

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しかも、来年からは参加車両が新型GR86に移行されるため、現行車では最後のレースとあって、参加台数は今年最高の総勢134台。

我がチームが参加するエキスパートクラスには32台のエントリーとなっています。

さらに、他のレースとの併設スケジュールとなっているため、走行枠がいつもより少なく、

いかに与えられた走行枠を有効に活用し、内容の濃いものにしてセットを決めていくかがカギとなります。

 

今日の走行は夕方15:00からの1回のみ。

いつも通り、まずはコースに慣れることをメインに走行しました。

ライバル達も、もちろん今日から走行していますので、ラップタイムを比較しながらタイヤの内圧やブレーキのフィーリングなど、

菱井ドライバーと話し合いながらいくつかのセットを試しました。

 

 

11月18日(木)

今日の走行は午前中の2回のみ。しかも、間隔があまり空いていないため、走行と走行の間にセットを大きく変更することは出来ず、

2回の走行が終わってからじっくりとミーティングをして明日からの方向性を煮詰めることにしました。

 

2回の走行でのラップタイムは、今回もライバル達とほぼ互角。

0.数秒間隔での上下となり僅かのセットのミスやドライビングのミスが大きく順位を落とす可能性があることをスタッフ一同ヒシヒシと感じた走行でした。

逆に少しでもドライバーの要望に合ったセットが出来れば、ポールポジションも夢ではありません。

午後からは、時間を忘れて明日からの作戦会議に華が咲きました。

 

11月19日(金)

今日は午前中に1枠のスポーツ走行と午後からの30分の専有走行が予定されています。

天候は晴れ。富士スピードウェイの象徴である富士山が、青空にとても優雅に鮮やかに浮かび上がっています。

 

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富士山の風格に感動しながらまずは午前中のスポーツ走行です。

明日の予選の状況を予想しながら、路温、天候、風速などを確認、タイヤの内圧やオイルの粘度、ブレーキの状況などをチェックして走ります。

ただ、今回はエントリー台数が多いので、走行が2組に分かれてオープンクラスとの混走となっています。

 

コース内はかなり混雑が予想されるため、タイミングを見計らってアタックしないと思うようなデータ収集ができません。

ペースアップしたりダウンしたりして、20分間一度もピットに入らず走行を終了しました。

その後受付を済ました後、夕方の専有走行も同じように2組に分かれての混走です。

専有走行からは車に計測器が取り付けられ、ラップタイムや区間タイムが表示されるため、各車とも予選の予行演習のつもりで走ります。

しかし、午前中同様走行車両が多いため結局最後までクリアラップが取れないまま終わってしまい、

思ったようなデータ取りは出来ませんでした。

専有走行後は公式車検が行われます。が、車検も参加台数が多いため車検場には長蛇の列。

我がチームも約2時間待ちで車検は無事合格しました。

 

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11月20日(土)

今日も晴れ。

今日も富士山は一段と壮大です。

 

午前中は今回使用するタイヤのマーキングとドライバーズブリーフィング。

午後からはいよいよ予選開始です。

 

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予選では、参加台数が多く時間も15分間のため、コースインのタイミングや、単独走行か誰かについて行くかを判断し、

少ない周回数でベストラップを出す必要があります。

菱井ドライバーは、自分とほぼ互角の選手について行くことを選択し、並んでコースイン。

3ラップ目に5番手タイムを計測し、その後もアタック。

しかし、不覚にも途中でコースアウトしかけ、アタックは中断。

車の状況や決勝のことも考え、アタックはここで終了。

 

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結果は12位という残念な結果でしたが、トップとは0.6秒程度しかなく、十分射程距離内です。

ただ、今回はトップから14位までのタイム差が1秒以内という予想以上の接戦模様です。

明日の決勝は、上位とは射程距離内ですが、僅かのミスで下位に沈む可能性もある緊迫したものになりそうです。

 

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11月21日(日)

今日は、9:00の車両保管解除後最後の走行前チェックをして、いよいよ今年最後の最終戦です。

天候は曇り空ではあるものの雨の心配はなさそうです。

12番グリッドと今年の中では最後尾からのスタートですが、菱井ドライバーのやる気は十分。

 

そして、スタート。

 

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菱井ドライバーはいつものロケットスタートを決め、第1コーナーで8位に浮上。

そのまま集団を形成しながら上位を狙います。

スタート直後に後方の車がスピン!しかし、さすがはエキスパートクラス。

1台も巻き込まれることなく、無事にレース続行です。

 

菱井ドライバーは前車との駆け引きの隙をつかれ、後方から鮮やかに抜かれる場面はありましたが、慌てることなく後半で再度抜き返し、8位でゴール。

今年の最終戦をみごと8位入賞で飾りました。

 

走行終了後には、年間シリーズ表彰式も行われました。

残念ながらドライバー以外は会場に入れず、ライブ配信での鑑賞となりましたが、菱井ドライバーは見事5位に入賞し、表彰台にその雄姿を見せてくれました。

シリーズ順位は、昨年と同じ5位でしたが、参加2年目に相応しい内容の濃い1年だったと思います。

 

目標だった表彰台に第2戦で早々と立つことができ、その後は燃え尽き症候群を少し心配しましたが、そんな心配はどこ吹く風。

第3戦も3位と連続表彰台を獲得すると、その後も第5戦3位、第10戦2位と、合計4回も表彰台に立つことができました。

その一方で、今まで経験したことのないトラブルに見舞われ、不本意な結果に終わったレースもありました。

しかし、そのすべてが、徳島トヨタのスタッフのカーライフアドバイザーとしての知識向上やエンジニアのレベルアップには大きく役立った1年間でした。

 

また、忘れてはならないのが、たくさんの県民の皆様の暖かい励ましや応援あればこその結果だということです。

 

本当に1年間ありがとうございました。

 

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