MADE IN JAPAN PROJECT
イタリアの「ものづくり」文化を代表するFIAT。
日本の「ものづくり」文化継承を目的にするNPO法人『メイド・イン・ジャパン・プロジェクト』
とのコラボレーションによって、日本の優れた伝統工芸品に新たな光をあてる活動が
『MADE IN JAPAN PROJECT』です。
日本の文化ともっと交流し、もっとCuore(クオーレ:心)を通わせ合いたいとの想いから立ち上げられました。
今回、そのVol.20として【徳島・阿波藍】にスポットが当てられました。
阿波藍とは?
タデ科の植物である乾燥葉を発酵させて作る天然藍染料を「すくも」といいます。
藍染めの元となる藍染料「すくも」づくりの本場として、現在もその伝統が引き継がれ、徳島でつくられたすくもを『阿波藍』と呼びます。
県内を東西に流れる清流「吉野川」は、その昔は台風が来るたびに洪水を繰り返す「暴れ川」でしたが、
その氾濫によって流域には肥沃な土が運ばれ、藍作を可能にし、徳島県の吉野川流域で藍づくりが盛んになったのです。
この阿波藍を用いた天然藍染商品の製作に携わられたのが、
藍師・染師である『渡邉 健太』さんです。
渡邉健太さん
阿波藍の産地として知られる徳島県上板町を拠点に藍の栽培、染料となるすくも造り・染色・製作を一貫して行う、藍師・染師。
古き良き日本の伝統を残しつつ、新たな機軸で藍を伝えるべく国内外で幅広く活動を行われています。
もともとサラリーマンだった渡邉氏。何気なく藍染工房にいったときに感じた
発酵の匂い・手の感触・淡い色…
なにもかもに衝撃を受けたことが藍に携わる始まりだったそうです。
▼渡邉氏HP
LIVE配信による記者会見
12月3日、川内町・阿波十朗兵衛屋敷にて
渡邉氏、FCAジャパンマーケティング本部長 ティツィアナ・アランプレセ氏、イースト徳島観光推進機構協議会会長 田村耕一氏による
トークセッションが行われました。
▼左から、渡邉氏、田村氏、ティツィアナ氏
(ティツィアナ氏は、東京からのリモート参加でした)
▼渡邉氏が手掛けた天然藍染製品を身にまとうティツィアナ氏
「ステキなタッチ!超かわいい!」とにこやかでした😊
▼トークセッション終了後、製作秘話をお話しくださいました。
今回の製作では、品のある可愛さを出すために
まず刺しゅう糸を染めて、そのあと縫い付ける・織る作業をなさったのだそう。
一気に染めてしまう作り方とは、色の出方が違ってくるそうです。
(刺しゅう糸を染めてから…という作り方をしたのは、渡邉氏にとっても初の試みだったとか🤔💡)
▼まず刺しゅう糸を染めてからバンダナを織った。
通常であれば平織をするが、ヘリンボーン織りで作った。と。
確かによく見ると、ヘリンボーン!!🐟🐟
▼ジャケットの刺しゅうには、刺しゅう糸を5種類染めたとか。
デザインは、たであいが種を付けているときの様子をモチーフにしたそうです。
▼歴代のMADE IN JAPAN PROJECTにて製作された作品群
世界に知られる『ジャパンブルー・藍色』🌊🧘🏻
近年徳島県としても、藍の魅力をもっと発信していこう!と力を入れている阿波藍。
先日の東京オリンピックに使用されたロゴマークにも『ジャパンブルー』として取り上げられました。
徳島県としても阿波藍の魅力を発信するため、開会式が行われた、7月24日を【とくしまの藍の日】。
そして7月を【とくしま藍推進月間】に制定。
さらに、美しい色を染め出す「阿波藍」を徳島県の色として制定しています。
ご存じでしたか?( ᐛ)
お三方は最後に、
●”藍色のまち”として広めていくこと
●ファーストインプレッションで感じた”色”を世の中に届けること
●自然を守る、サスティナブルな生活をおくること
など、今後の目標として掲げておられました。
同じ徳島県民として、阿波藍がもっとたくさんの方に広まっていくことを期待しますꉂꉂ ( ˆᴗˆ )
今回展示のあった作品群は、後に販売される予定だそう🤤!!
とっても楽しみですε( ε ˙³˙)з ○º