いつも徳島トヨタレーシングチームを応援いただき、ありがとうございます。
前回の岡山大会から僅か1週間のインターバルにて第6戦・7戦が十勝スピードウェイにて開催されました。
しかも菱井ドライバーにとっては、間でジムカーナの大会があり、3週連続のレースとなります。
10月27日(水)
移動が北海道と遠距離でもあり、体力的にも精神的にも心配ではありますが、
前回の岡山大会で2位表彰台を獲得し、シリーズランキングも3位に上昇したこともあり、菱井ドライバーは鋭気に満ちています。
さらに、十勝スピードウェイのコースが改修されて広くなった部分があり、まずは走り込んで違いを確かめるところからのスタートです。
天候は晴れ。
気温も高く北海道とは思えないほどの陽気のなか、菱井ドライバーは走行ラインやアベレージ速度の違いに戸惑いながらも少しずつラップタイムを縮めていきます。
今回はエントリー台数は少ないけれど上位陣は出揃っており、もちろんすでに全チームが今日から走行しています。
ラップタイムを比較してもどのチームもほぼ互角。熾烈な戦いを予想し、喝を入れ直しました。
10月28日(木)
今日も早朝こそ肌寒さを感じましたが、日中はポカポカ陽気で、念のために持参したストーブの出る幕はありません。
今日は4枠の走行を予定し間のインターバルが短いため、大きなセット変更はすべて走行後に行うことにし、コース戦略に専念しました。
週末には気温が下がり北海道の寒さが訪れる予報のため、走行時の気温や天候などの条件をしっかりとチェックしながらの走行です。
菱井ドライバーは、ライバル達と互角のタイムを刻んではいましたが、広くなった部分の戦略が思うようにいかず、
走るたびにひたすらイメージトレーニングを行っていました。
10月29日(金)
今日も天候は晴れ。気温も暖かく今日もストーブは不要です。
午前中に2枠の練習走行と、午後から今回は2枠の専有走行があります。
ライバル達は午前中の練習走行は2枠とも走行しますが、午後からの専有走行は2枠走行するチームと1枠のみのチームとに別れました。
菱井ドライバーは2枠ともに走行を選択しました。
今回も4回の走行全てに気温・天候・風の状況などをしっかりと記録し、明日の予選時間の状況にあった最適なセットが出来るように準備をしました。
あとは、走行終了後にミッションを本番用に載せ替え、オイルをすべて交換して明日の予選・決勝に備えます。
10月30日(土)
今日は、いよいよ予選と第6戦の決勝です。
天候は晴れ。今日はやや気温が低く、やっと準備したストーブが役立ちました。
この3日間に試したセットの中で今日の気温に一番近いセットを確認し、予選に臨みました。
今回も土・日と2戦の決勝があるため、予選は1stタイムが今日の決勝のグリッドに、2ndタイムが明日の決勝のグリッドになります。
したがって、予選では2つの良いタイムを出しておく必要があります。
菱井ドライバーは、今回は単独走行を選択し、自分の集中できたタイミングでコースイン。
気温が低かったため、いつもより1ラップ余分に走り、タイヤを温めての予選アタックです。
結果は、1stタイムが6位・2ndタイムが5位となりましたが、1位〜10位までのタイム差が1秒以内という大接戦となりました。
やはり当初の予想通り決勝は熾烈な戦いとなりそうです。
そして決勝。
6番グリッドからスタートした菱井ドライバーは、第1コーナーで4位に上がると、
そのまま周回を重ね、前走車にプレッシャーをかけながら前へ出る隙を伺います。
そして終盤に入ると3位表彰台を狙い、果敢にアタックを仕掛け始めました。
ついに10ラップ目に前走者をかわし3位浮上!
そのまま後続を引き離しはじめ3位表彰台は確実と思った矢先、ヘアピン手前で失速・・
そのままストップしてしまいました。
10/14周は走行していたため、完走扱いにはなりましたが、悔しい結果となりました。
車は搬送されて、すぐさま原因確認。
原因は左リアドライブシャフトの破損とわかりました。
駆動系のトラブルはほぼ交換が許されないため、半ば諦めムードでしたが、
ドライブシャフトの交換は許される範囲の修理だったので一安心。
すぐさま修理を終了し、そのまま車両保管から明日の第7戦に望みをつなぎました。
10月31日(日)
今日は、7時の車両保管解除後、10時過ぎより第7戦の決勝です。
天候は昨日よりも一段と肌寒く、さすが北海道というような気温となりました。
昨日の残念なトラブルから一夜明け、菱井ドライバーは起死回生をかけての5番グリッドです。
そして、スタート!
菱井ドライバーは2週間前の岡山を思わせるような見事なスタートを決めどんどん前へ行きます!
十勝はスタートから第1コーナーまでにかなりの距離があるため、なんと5番手スタートの菱井ドライバーは1コーナー手前でトップに並びます!
1位・2位・そして菱井ドライバーの3台が横並びで第1コーナーへ!
うまくいけばトップに出れる、と思った瞬間、イン側の車の左フロントが菱井ドライバーの右リアと接触。
菱井ドライバーはバランスを崩し、あっという間にスピンしてしまいました。
幸いにもクラッシュは免れコースに復帰したものの上位に追いつくのは難しく、結果は悔しい10位となってしまいました。
しかし、クラッシュを避け、順位を落としながらも集中力を途切れさせることなく
最後まで走り切った菱井ドライバーの気力と責任感には精一杯の拍手を送りたいと思います。
土曜日・日曜日ともにいいレースを展開しながらも残念な結果に終わってしまいましたが、
スタッフ全員一度も集中力を切らすことなく今出来ることにベストを尽くす、そのチームワークは決してどこにも負けていないと思います。
この結果をしっかりと受け止め、次の富士スピードウェイの最終戦に向けて前向きに進んでいきたいと思います。