鳴門で魚釣り
剣山では山が色付き始めた秋。次は鳴門でサイクリングをしようと考えていた私たちだったが週間予報を見ているとどうも天気が怪しい。直前になっても小雨の予報。どうしようかと考えていたら渡船を使い屋根付きの筏で釣りしませんか?と眞鍋さんから代替案を提案された。ハイキングやカヤック、そしてサイクリングなどを手段に身体を動かして自然の中のいい場所へ行く。いつも地形図などを見ながらそんなことばかり考えていたので思わね提案だった。
とは言え釣りも大好きだ。
迷うことなくその計画に乗っかり前日には釣り道具の準備に取りかかった。
瀬戸内海の海辺の町に育ったので釣りはひと通り経験しているし、いい場所で釣りをしたい、潜って水中を見てみたい、というのが理由でカヤックを始めたようなものだ。
何が釣れてもいいように包丁を研いで調味料や魚料理のセットを準備、釣り道具と念のためサイクリング用品を車に詰め込み翌朝に備えた。

夜明け前の海へ!
翌朝、3時半に起きて待ち合わせ場所の鳴門へ向かった。
今回はサビキ釣りと聞いていたので料理の準備には前日に畑で採れたニンニクと玉ねぎ、そして採れ始めたばかりのヒラタケを収穫し缶詰のホールトマトで煮込んだものを前日に準備しておいた。味付けには冷蔵庫にあったアンチョビペーストを使うことにした。
アジやイワシは釣れるだろう。と言う考えだ。
もし大物が釣れても刺身に出来るようにと醤油やワサビも用意しておいた。
鳴門に着き夜が明け始めた頃、渡船に乗りウチノ海の筏へと渡った。静かな水面とまだびっくりするほど高い海水温。そのせいか少し霧がかかって幻想的だ。


そして食料調達
筏に着き、仕掛けを作り海へと投げ入れたらすぐに竿先に当たりが!
いいサイズのアジが釣れた。急いでみんな準備をして竿を出す。どうやら真下の底の方にアジの群れがいるようだ。次々に釣れるので慌てるがそんなバタバタする時間がサビキ釣りの楽しさでもある。
そして水面からも撒き餌をして魚を集める。しばらくしてアジが釣れなくなると中層から水面辺りでイワシが釣れ始めた。そして水面にはサヨリの群れがたくさん集まってきた。もうその頃にはバケツの中は釣れた魚でいっぱいだ。
念のため持ってきた料理セットだったが常に釣れるのでゆっくり料理をしている時間もない。
でも釣れたても食べてみたい。魚の食いが落ち着いたタイミングで大きなアジは刺身に、イワシは鱗を落とし手で頭と骨をとって開きにしてその場でサッと頂いた。
筏の上で朝からゆっくりコーヒーやご飯でも炊いて海鮮丼でも作ろうかと妄想していたがもちろんそんな時間は全くなかった。
そんな時、隣で釣った魚をエサに泳がせ釣りをしている眞鍋さんの竿が大きく弧を描く。スズキが掛かったようだ。しかしタモ網を用意しもうすぐというところで逃げられてしまった。どう料理しようかまで考えていたのに、残念!


小雨の海岸で
お昼前に筏から戻り人のいない海岸へ車で移動しランチタイム。ハイエースをベースにしたリコルソが今回の相棒なので雨の心配することもない。小雨程度なのでサイドオーニングを広げテーブルと椅子を出すと快適なリビングの完成だ。椅子とテーブルがあるだけで料理や食事もしやすくなり、本を読んだりパソコンを開いたりと文化的になれるのが良い。
テーブルの上でパスタと作っておいたトマトソースを合わせてアンチョビペーストと塩胡椒で味付けをする。そんな作業をしている横で眞鍋さんがコーヒーを淹れてくれた。コーヒーを飲んでお菓子をつまみながら料理をする。
あとは筏の上で頭と内臓を落としておいたイワシに下味をつけてフライパンで焼き、パスタの上に乗せると完成だ。いつも用意しているバケットは料理後の鍋やお皿を拭きとるためのスポンジ代わり、そして洗い物を減らすためにもワンプレートと取り皿ぐらいが基本装備だ。
野外でのカトラリーと調味料セットはソロ用、山用少人数用(6名まで)、カヌーツアー用大人数用(10名まで)と3セットを用意しており仕事でも遊びでもすぐに出掛けられるように準備している。
あとは現場で工夫次第だ。テーブルを持っていくときもあれば、裏返したカヌーにテーブルクロスを引くだけだったり、平らなテーブルにすることもあるし、暑い夏はもちろん川の中にテーブルを置く。そんな自由がアウトドアの楽しみだ。


次の計画を!
今回は生憎の空模様。
屋根のある快適リビングで自転車やカヤックの話、そして釣りの話をしながらランチをしているだけで時間がたってしまっていた。
山では紅葉も始まり寒くなってくる季節。しかし平地の海岸線はまだ暖かく快適に過ごせる気温だ。県内だけでも山川海、そして標高差を使い幅広く楽しめる徳島はフィールドのネタが尽きない。
ゆっくりしていると雨が上がったので車から自電車を下ろし海岸を少し走りながら次はどこへ行こうと計画を考えたのでした。
その後、釣った大きなアジは妻により徳島の郷土料理でもある魚寿司となり紅葉のハイキングのお供となった。ちょうど収穫したばかりのスダチを酢飯に使い、アジは尾頭つきの開きにして酢で締める。大きな姿寿司を握り、重しを乗せて一晩味を馴染ませたら完成だ。紅葉に染まる山の中でおなかを満たしてくれた。


リコルソの車内。
テーブルを外し、ソファを組み直せばフラットベッドにもなる。
バックドアからの眺め。晴れていたらもっと海が綺麗だったんだろうなぁ。
Trip 四国の川の案内人
代表:牛尾健
つるぎの山で自給した暮らしをしながら、海川山と国内外のフィールドへ出続けています。
日々アウトドアや古道や吉野川を探究。
そんな経験からどこでもアウトドアツアーを作ります。