【TAG TIMES Vol.11】 上勝町 とくしまの未知を歩く

2024-08-18

緑したたる遊歩道を散策

今回のナビゲーターは、KINOF杉山久実さん。

杉山さんには、TAGが取り組む

「車検証入れプロジェクト」をご一緒いただいており、

杉山さんおすすめの上勝町の楽しみ方を案内いただくこととなった。

杉山さんのご近所さん、中村修さんも一緒に案内していただくことに。

 

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左から 杉山久実さん 中村修さん

 

中村さんは、上勝町の山奥で丁寧な暮らしをされている。

とても魅力的な方なので…

またの機会にじっくり紹介させていただきたい。

この日は、上勝町を少しお散歩して、杉山さんの活動拠点となっている

「すぎとやま神田アトリエ」でランチ、

そして車検証入れの茜染めワークショップをするというスケジュールだ。

まずは、KINOFのプロジェクトを展開する「株式会社いろどり」

の事務所前で10時半に待ち合わせ。

「いろどり」の近くにある遊歩道の散策から始まった。

取材時は5月。遊歩道は新緑に覆われていたが、整備されているので、

初めての方でも安心して散策可能。

勝浦川の水音を聞きながら、アジサイ、葛の葉や日本茜など、

たくさんの植物を観察することができる。

 

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続いて、ここから車で10分程度のところにある「百間滝」へ。

専用駐車場もあり、すぐそばに滝へとつながる遊歩道の入口がある。

歩いていると激流音が聞こえてくる。

2日前に降った雨のおかげで、水量が増しているのであろう。

 

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徒歩5~10分程度で、滝全体が見渡せる展望台下に到着。

高さ約40mもの落差から生み出される瀑声に一同圧倒された。

 

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旬の山の幸を味わえる食堂

ここから再度クルマで移動すること20分…。

「すぎとやま神田アトリエ」に到着。

ここは、杉山さんの活動拠点のほか、金土日限定でオープンする

「せせらぎ食堂」を運営する松本聡子さん、

草木染めワークショップを行う石井一江さんの3名で切り盛りしている。

松本さん、石井さんは地域おこし協力隊として上勝町に移住され、

任期終了とともに自身の活動を展開されている。

本日のランチは、松本さんが作るせせらぎ定食をいただいた。

 

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「せせらぎ定食」のメインは、手作りシュウマイ。

副菜・漬物・ごはん・汁物も付いている。

シュウマイは、基本的に2種類。

豚&玉ネギか、鶏・玉ねぎ・椎茸・たけのこ・ショウガ・あみ入り。

豚はイメージ通りジューシーな味わい、鶏はあっさりでたくさんの

具材が入っているので様々な食感を楽しむことができる。

シュウマイももちろん美味しいのだが、個人的には近所で採った

山菜をつかった副菜・漬物・汁物がおすすめだ。

この日の副菜は、イタドリの煮物、破竹ショウガ炒め、紫蘇ちぢみ、

汁物は三つ葉入り、漬物はきゅうりのぬか漬けであった。

松本さんのご実家はシュウマイを手作りする習慣があり、

定食のメインはシュウマイになったのだそう。

アトリエ近くの川のせせらぎを聞きながらのランチタイム、

最高でした!!

 

 

 

上勝の植物を使った草木染めワークショップ

ランチでおなかいっぱいになった後は、

石井さんによる草木染めワークショップ。

 

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石井さんは上勝町で採取した植物を使った

染色ワークショップを行っているが、

この日は、日本茜染めを教えていただくことに。

 

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染めるのは、TAGとKINOFで取り組む車検証入れ。

日本茜は、岩場や石の間などに生えており、

日本茜の根の部分が染料のもととなる。

 

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染料は石井さんが前もって準備してくださっていたが、

日本茜の根を水で数回、煮出すのだそう。

染めの工程は主に4工程。

先媒染・水洗い&脱水・染め・水洗い&脱水を4回ほど繰り返した。

 

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媒染とは、染料(植物の色素)を繊維に定着させるため、

金属イオンで生地と染料を結合させる工程である。

使用する金属により色が変わるらしい(アルミ媒染・銅媒染・鉄媒染など…

染料と媒染の組み合わせで様々な色を表現することができる。)

今回は日本茜の色がきれいに出やすい椿灰で媒染した。

染めでは温められた染液に車検証入れを入れ、染み込ませていく。

繰り返していくと、ほんのりピンク色の車検証入れが完成した。

 

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左から 杉山久実さん 松本聡子さん 石井一江さん

 

「百間滝」

徳島県勝浦郡上勝町生実

 

「すぎとやま神田アトリエ」

徳島県勝浦郡上勝町旭丸山20-1

▶▷詳しくはこちらをご覧ください

 

 

今回取材に行ったお車はこちら

「FIAT500C Twin Air Dolcevita」

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